開発

外耳道内圧を用いた静脈血行動態計測装置の開発
外耳道

私たちは外耳道(耳の穴)から静脈の活動(静脈血行動態)を計測する装置を開発しました,この装置は従来のカテーテルで測定する方法とは異なります,ポイントは体に傷をつけず非侵襲で計測が可能な点です.日常的に測定できる装置を目指し,日々,静脈を変化させる実験を行いデータの解析,装置の改良を行っております.
一昨年,航空機よる学生無重力実験コンテストに選ばれ,この装置を使って無重力時の静脈の活動も測定する事に成功しました.今年は他大学の方と共同で航空機による無重力実験を行う予定です.

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東洋大学での紹介ページ
JAXA 無重力実験コンテスト

                            高齢者の為のヘルスケアサポートシステムの開発
ステッパー

高齢になると筋力やバランス能力が低下します.特に下肢の筋力低下は著しく,歩行することを困難にします.歩行が困難になると寝たきりや閉じこもり,うつ病や認知症を引き起こすなど様々な問題があります.
下肢の筋力低下を改善する運動にはウォーキングやスクワットなどがありますが高齢者には腰や膝の負担が大きいです.そこで私たちは企業と共同で高齢者への負担を軽減しつつ歩行に必要な筋肉を鍛えられる装置を開発し,その装置の有効性を検討しています.

 

 

体表面からの腸管運動計測装置の開発
腹鳴

近年のストレス社会において腹部疾患を抱える人が増加しています.特に,ストレスに起因して腹痛や下痢などが起こるIBS(過敏性腸症候群)患者は日本人のおおよそ10人に1人と言われており,生活の質を下げる原因として問題視されています.しかし,現状ではこのような慢性的疾患に適した診断方法がなく,的確な判断が難しい状態です.そこで本研究では,お腹の音を利用して体表面から非侵襲で簡易に腸管活動を計測できる装置の開発を目指しています.

                                    移乗機能を備えた車椅子の開発
移乗機

現在,様々なサポートシステムを兼ね備えた車椅子が開発され,利用者の活動の幅が広がっています.しかし,乗り降りの際のサポートを行うシステムを持つ車椅子はまだ少ないため,乗り降りを補助する機能を備えた車椅子の制御プログラムの開発に取り組んでいます.そして,そのベースとなる車椅子自体も移乗補助の際の車体移動や利用者の行動の幅を広げるため,座席を一定方向に向かせたまま全方向に移動可能な車体動作システムの開発を行っています.