計測

新たな循環調節機能計測システムの開発
起立

循環調節機能が低下すると起こる疾病の一つに起立性低血圧症があります.起立性低血圧症の診断には能動起立試験が用いられるが,お年寄りなどにそんきょ姿勢を維持させることは困難です.また,診断装置も高額であり容易に測定を行うことが出来ないことから,簡易に循環調節機能を評価できる装置の開発が望まれています.そこで本研究では,能動起立試験に代わる新たな試験法を考案し,能動起立試験との比較検討を行っています.さらにレーザードップラー血流計を用いて,循環調節機能の簡易評価についての検討も併せて行っています.

温熱環境下における生体情報
温熱

近年の猛暑により,熱中症などの暑熱障害が問題となる一方,美容,健康ブームにより温浴や温熱療法に関する研究も盛んに行われています.温熱環境に関する研究は古くから盛んに行われ,体温調節系,循環調節系,体液調節系がそれぞれと密接に影響し合う事が分かっています.しかし,温熱刺激は強度,時間,頻度といった因子によって生体の反応が異なり,詳細な効果及びそのメカニズムの全貌は明らかにされていません.そこで,環境に応じた生体情報を取得し,解明する研究を進めています.体にとって効果的かつリスクを抑えた環境を構築する事が目標です.

昼夜間の側頭筋筋活動計測によるバイオフィードバック訓練がブラキシズムに及ぼす影響
ブラキシズズム

ブラキシズムとは咀嚼筋の異常な運動の事で,夜間の歯ぎしり等がこれに該当します.ブラキシズムは顎口腔内に様々な悪影響を及ぼし、歯の詰め物やかぶせ物の破壊や顎関節症等を引き起こします.しかし,従来の治療法にはいくつかの問題点があるため,新たな治療法開発が必要とされています.そこで我々はブラキシズムに対する新しい治療法としてバイオフィードバックトレーニング効果の検討を行っていきます.