分析

トラネキサム酸が血小板凝集機能に与える影響
血小板

血小板凝集とは,血管が損傷した時に傷口を塞ぐために起こる止血機能のひとつです.この働きが異常に活発になってしまうと,血管内で血栓を作り血栓症を引き起こす原因になります.
そこで本研究では,血栓症の発症を未然に防ぐ「予防」を目的とし,血小板凝集機能を日常的に検査出来る装置の開発を目指します.現在は基礎研究として,数十マイクロリットルの微量な血液での血小板凝集機能測定や,マイクロ流路上における血小板凝集塊の形態・分布観察を行っています.

                             亜鉛計測によるストレスの可視化
亜鉛

亜鉛(Zn)は身体において代表的な必須ミネラルで,欠乏により糖尿病,味覚障害,うつ病などの障害を引き起こす原因の1つです.現在,欠乏症の判定は血清亜鉛値が用いられ,特殊で高価な装置で測定されています.しかし,今回我々は比較的安価で多くの研究室にあると思われるマイクロプレートリーダーという装置での血清亜鉛測定に成功しました.今後は,被験者へのストレス負荷前後で血清亜鉛濃度を測定し,その変化を比較検討していきます.